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世界で活躍する日本人アーティストは少しずつ増えており、海外フェスに出演する機会も増えています。
世界三大音楽フェスティバルの一つである、イギリスのグラストンベリーに出演したことのある日本人は、いままでどれくらいいるのでしょうか。
それではグラストンベリーに出演した日本人アーティストを、古い順にご紹介いたします!
(※世界三大音楽フェスティバルは、イギリスのグラストンベリー・フェスティバル、アメリカのコーチェラ・フェスティバルとロラパルーザと言われています)
Boom Boom Satellites 1998年
ブンブンサテライツは、1997年にベルギーのR&Sレコーズからデビューした後、日本ではソニー・ミュージック・エンターテイメントからデビューしました。
海外でのデビューが先だった、ということですね。
このベルギーでのデビューの際、イギリスのメロディメイカー誌では「ケミカルブラザーズ、プロディジー以来の衝撃」として伝えられたそうです。
メンバーはギター/ボーカルの川島さんと、ベース/プログラミング担当の中野さんという二人のユニットでした。
電子音楽でありながら生楽器を演奏するバンド形態で、日本ではフジロック、サマソニ、ロックインジャパンなど数々のフェスに毎年のように出演し、海外ライブツアーも行っていました。
ところがメンバーの川島さんは脳腫瘍を患い、とても残念なことに47歳という若さで2016年に亡くなり、二人ユニットでの活動は出来なくなりました。
そして中野さんは、現在はThe Spellboundというバンドで活動されています。
ちなみにケミカルブラザーズは来日が決まり、2024年2月1日、2日、3日に東京ガーデンシアターで公演の予定です。
鼓童 1992年
鼓童(KODO)は、新潟県佐渡市を拠点としたプロとして和太鼓を演奏するグループです。
自らを「日本の伝統芸能を現代に再創造し、佐渡を拠点に、世界でコンサートを開いているプロの太鼓芸能集団」と表現し、2020年の時点で52か国にてコンサートを開催しているとのことです。
鼓童は打楽器の演奏によるコンサートだけでなく、舞台活動、国際交流、地域振興などの活動にも寄与しています。
日本の芸能である和太鼓のすばらしさを海外で高く評価されるのは、日本人としてうれしいですね。
渋さ知らズ 2002年 2016年
1989年に結成された渋さ知らズは、バンド内にダンスチームなどを含む大人数バンドで、音楽性はジャズ、ロック、ダンスなど様々な要素を含むにぎやかなバンドです。
メンバーは常に多数在籍し、対バンのメンバーを演奏に参加させることもあるなど、さまざまなミュージシャンが出入りするまさに大型バンドです。
グラストンベリーにはなんと2回も出演しているのですね。
日本では2001年にフジロックにも出演し、ヨーロッパにおいても1998年にツアーを行いました。
コーネリアス 2002年
コーネリアスこと小山田圭吾さんは、2021年の東京オリンピックでは音楽担当となったものの、過去のインタビュー内でいじめ発言を行ったことが明らかになり、これがきっかけで辞任をした、というニュースは記憶に新しいところです。
むしろ音楽より、このニュースのほうが有名かもしれませんが。。
音楽面では、渋谷系・ネオアコと呼ばれたフリッパーズギターに始まり、2001年にアメリカのマタドールレコードと契約をし、その後も数々の海外アーティストとのコラボを行い、幅広く評価を受けています。
グラストンベリーだけでなく、レディング・フェスティバルやコーチェラ、ロスキルド などに出演経験があるそうです。
東京スカパラダイスオーケストラ 2003年
1980年代後半に結成され、着々と活動の幅を広げているスカパラ。
個人的に、さかなくんとのコラボによるキリン氷結CMのイメージが強いです。
海外進出のきっかけとしては、1989年にアメリカのミクスチャーバンド、フィッシュボーン来日公演のサポートを行ったことが始まりだそうです。
スカパラは年1ペースでアルバムを発表し続ける傍ら、数々のコラボを行っており、海外での活動にいたってはデビュー以来31か国で公演を行っているそうです。
上原ひろみ 2007年
アメリカ在住のピアニストで、ジャズ、ロック、ファンクといった要素を取り込んだ、パワフルなピアノで活躍中の上原ひろみさん。
幼少期からピアノを始めて以来、14歳ですでにチェコでの演奏を行う機会があったそうです。
デビューは2003年、アメリカのジャズ名門レーベルであるテラークレコードと契約をされ、そもそも海外で活動を開始され、そのまま海外を拠点に活動を続けられています。
タートルアイランド 2014年
なんとグラストンベリーのメインステージであるピラミッドステージで、しかも金曜日のオープニングアクトでした。
タートルアイランドは、様々な楽器と様々な音楽の要素を取り入れた大人数バンドです。日本のお囃子風もあり、チンドン風もあり、パンクやロックやレゲエや民謡風もありといった、なんでも取り込んだミクスチャー音楽で、メンバーにおいては多い時で18名で活動していた時期もあるそうです。
Soil & Pimp Session 2007年 2015年
2007年はJazz world Stage、2015年はWest Holts Stage、と2回もグラストンベリーに出演をしている、Soil & Pimp Session.
インストのジャズバンドですが、ロック要素を含む爆音ジャズやパンクジャズとも呼ばれ、メンバー自身は自分たちの音楽を「Death ジャズ」と呼んでいるそうです。
ステージの紹介はこちらで詳しく書いていますのでご覧ください。
ソイル&ピンプセッションの2015年グラストンベリー出演当時のビデオはこちら
Videos – SOIL&“PIMP”SESSIONS – Glastonbury 2015 – BBC
海外進出のきっかけは、イギリスBBCの番組内で、アシッドジャズの生みの親であるTalkin’ Loudレーベルのジャイルスピーターソンが音源をオンエアしたのが始まりで、UKツアーをオファーされたとのことです。これが話題となり、同時期に海外ツアーを行いました。
グラストンベリー・フェスティバルを毎年生配信するイギリスBBCとは、グラスト出演前からすでにつながりがあったのですね。
Bo Ningen 2017年
ロンドンに別々に留学していた4人が、ロンドンで結成したバンドがBo Ningen。
さらさらとした黒い長髪のビジュアル通り、ノイズロック、ネオサイケデリアといった音を奏でます。
Bo Ningenはロンドンでデビューしてロンドンを拠点に活動しているバンドなので、UKやヨーロッパのフェスへの出演機会は多そうですね。
BabyMetal 2019年
ご存じの方も多いと思いますが、BabyMetalのコンセプトは「アイドルとメタルの融合」、女性3人のヘビーメタル・ダンスユニットです。
2019年出演は、グラストンベリーで二番目に大きいOther Stage。
ビデオを見る限り、そこそこ埋まっている感じです。
初めてBabyMetalを見る方が多かったと思いますが、演奏している方も見ている方も楽しそうで盛り上がっている映像ですね。
この頃から、YouTubeでBBCがグラストンベリーのオフィシャル配信を始めていますので、映像と音声がひじょうに美しいです。
ちなみにPerfumeは「アイドルとテクノの融合」で女性3人のダンステクノポップユニット。
BabyMetalのコンセプトは、Perfume から来ていると言われています。
Perfumeもコーチェラやスペインのプリマベーラなど海外フェスに複数出演しており、単独でアジアやヨーロッパツアーを行うなど、海外進出に成功しています。
幾何学模様 2022年
幾何学模様は、グラストンベリーで3つ目に大きいと言われるWest Holts stageでの出演でした。
音楽性は、シタールのメンバーを含むサイケデリックロックで、ボナルーやロスキルドといった、世界的に有名なフェスにも多々出演しました。
2015年に自ら音楽レーベルGuruguru Brainを立ち上げましたが、2022年に無期限活動休止となりました。
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